これでいいのだ

さっき、赤塚不二夫の葬儀の際にタモリが読んだ弔辞を久しぶりに読み返しました。
タモリの弔辞を覚えようとネットで検索し、それを印刷していた方からひょんなことから頂いたのです。

今年の初めに赤塚不二夫の対談本を読んだのですが、「なるようにしかならない」が赤塚さんの哲学だそうで、
その本の中で個人的に一番印象に残った言葉でした。

タモリの弔辞の中で、

『あなたの考えはすべての出来事、存在をあるがままに前向きに肯定し、受け入れることです。
それによって人間は、重苦しい陰の世界から解放され、軽やかになり、また、時間は前後関係を断ち放たれて、
その時、その場が異様に明るく感じられます。この考えをあなたは見事に一言で言い表しています。
すなわち、「これでいいのだ」と。』

という部分があるのですが、赤塚さんの哲学を見事に言い表していて、「タモリ、凄い」と感心してしまいました。

また、タモリの弔辞のコピーを貰った際に「今のあなたに一番必要なのは↑の箇所かな?!」と言われて
手渡されたことも思い出しました。

貰ったときはピンとこなかったのですが、今読むと深い言葉だと思います。
現状を受け入れてその中で最善を尽くすことを考える、
たとえ自分の思い通りにいかなくても一歩前に進むためには必須の思考プロセスだと思うし、
人の生活なんてその繰り返しで出来ている気もします。そう考えるとクヨクヨしてる時間も勿体無い!

10年くらい経ってもう一度この言葉を読み返したときまた違ったこと考えるのでしょうか?
先人達の言葉には、耳を貸すべきと思った夜でした。


スチャダラパー 「大人になっても」