風立ちぬ

仕事で残業、新宿まではいきついたものの終電を逃してしまった。
仕方がないので今話題の「風立ちぬ」を観た。
ジブリ映画で初めて号泣してしまった。何故なら死んだ祖父のことを思い出したからだ。
会社は違えど、私の祖父も名古屋で戦闘機の設計をしていた。
主人公の堀越さんと同じ頃、苦労して東京の大学に行き、同じように近眼だった。

戦後、祖父のいた会社はGHQの要請により潰れてしまい、祖父はこの道からすっかり
足を洗ってしまった。昔、祖母は「欲がないからきっぱりこの仕事を辞めた」といってたけど
本当にそうかな…。堀越さんの夢の風景は祖父が思い描いていた夢の風景でもある気がして、
涙が止まらなかった。

将来子供ができたら「風立ちぬ」を観せて祖父のことを話そうと思う。

ひこうき雲 〜映画「風立ちぬ」より〜」